(ja_JP) CRM に関するよくある質問と回答
一般事項
- バージョン 8.x の CRM プラグインに更新しました。ライセンスは引き続き有効ですか?
- プラグインの最新バージョンに古い Goldfinger Holdings ライセンスを入力できますか?
- 評価ライセンス キーを使用する場合、プラグインの全機能を利用できますか?
- 必要に応じてカスタマイズを行ってもらえますか?
- 問題が発生して、解決策が見つかりません。どうすればよいですか?
- CRM プラグインの更新やアップグレードなどのお知らせをどうすれば受け取ることができますか?
- CRM プラグインにはどのようなセキュリティが施されていますか?
インストール
- CRM プラグインが動作する JIRA と CRM システムのバージョンは何ですか?
- CRM システムに必要なセットアップは何ですか?
- 実稼働環境に移行する前に、CRM プラグインを Salesforce サンドボックス環境にインストールして徹底的にテストしたいと思っています。どのようにすればよいですか?
- CRM ユーザーがそれぞれ JIRA ユーザー アカウントを持っている必要がありますか?
- プラグインが使用する CRM アカウントで必要な権限は何ですか?
- 当社の JIRA インスタンスは社内イントラネット上にあり、一般人はアクセスできません。それでも CRM プラグインは利用できますか?
- プラグインの最新リリースにアップグレードするにはどうすればよいですか?
- JIRA をアップグレードした場合、プラグインをアップグレードする最善の方法は何ですか?
- プラグインをアップグレードした場合、プラグインの構成設定は失われますか?
- プラグインの構成設定を別の JIRA サーバーにバックアップまたはコピーする方法はありますか?
- プラグインのインストールまたはアップグレード後、"java.lang.IllegalStateException: The bundle is uninstalled" というエラーがメッセージされるのは何故ですか?
- プラグインのインストールまたはアップグレード後、"java.lang.UnsupportedClassVersionError: com/go2group/jira/crm/config/PluginProperties : Unsupported major.minor version 51.0" というメッセージが表示されるのは何故ですか?
- ユーザーが JIRA 課題を複数の CRM レコードにリンクしないよう設定することはできますか?
用法
- JIRA と CRM 間でデータはどのようにコピーされますか?
- JIRA 課題を編集するときに、CRM アカウント、連絡先、またはケースのプラグイン フィールドが表示されないのは何故ですか?
- 新しい JIRA 課題が CRM レコードから作成される際、どの JIRA プロジェクトが使用されますか?
- 新しい課題が作成されるプロジェクトに関してプラグインが CRM ユーザーに情報を表示する際、表示するプロジェクトと課題タイプの一覧を制限することはできますか?
- CRM から JIRA フィールドを設定するにはどうすればよいですか?
- JIRA 内でのレポートや検索にカスタム CRM フィールドを使用できますか?
- JIRA 内で特定のプロジェクトのみ同期し、他のプロジェクトを非同期のままにすることはできますか?
- CRM 内で作成されるバグのうちどれを JIRA と同期するかを制限することはできますか?
- 複数の JIRA 課題を単一の Salesforce ケースにリンクすることはできますか?
- JIRA のリンク済み課題にハイパーリンクするフィールドをどのように Salesforce で作成できますか?
- JIRA の複数選択フィールドおよびカスケード選択フィールドの値はどのように CRM に同期されますか?
- JIRA REST API を使用してどのようにプラグインの CRM フィールドで値を設定できますか?
- ユーザー名は JIRA と CRM 間でどのように一致されますか?
- JIRA 課題と CRM 内のオブジェクト間でデータを同期できますか?
- JIRA 課題の報告者を [JIRA の作成と更新 (Create/Update JIRA)] ボタンをクリックした CRM ユーザーに設定するにはどうすればよいですか?'
- JIRA を更新するために CRM データを使用する場合、変更を行うユーザーとしてどの JIRA ユーザーを変更履歴に使用するかをどのように制御できますか?
- CRM からコピーされたコメントの作成者を JIRA でどのように制御できますか?
- SugarCRM に関して、バグではなくケースを持つ課題を同期できますか?
- どの種類の JIRA カスタム フィールドを CRM と同期できますか?
- Salesforce が課す API 制限はどのようなものですか?
- Cron サービスで一部の Salesforce ファイルを JIRA にコピーできないのは何故ですか?
- 会社で Salesforce レコードを新しい Salesforce 組織にコピーした場合、どうなりますか?
調達
一般事項
1. バージョン 8.x の CRM プラグインに更新しました。ライセンスは引き続き有効ですか?
バージョン 8.0.0 以降、CRM プラグインはベンダー経由で購入可能なアプリから Atlassian 経由で購入可能なアプリに切り替わりました。以前のバージョンのプラグインからアップグレードし、Goldfinger Holdings からの有効なライセンスをお持ちの場合、そのライセンス キーは期限日まで有効です。ライセンス ステータスを確認するには、プラグインの [初期セットアップ (Initial Setup)] 管理画面を参照してください。JIRA の [アプリの管理 (Manage apps)] 管理画面で確認する際、プラグインのライセンスを所持していないかのように表示されますが、これは Atlassian ライセンスを持っていないためです。この Atlassian ライセンスは Goldfinger ライセンスの期限が切れるまで必要なく、期限切れ後に Atlassian から新しいライセンス キーを購入することになります。
なお、CRM プラグインの古いバージョンからバージョン 8.x に移行する場合、JIRA-HOME フォルダーに "crm-plugin.properties" ファイルがあることを確認してください。このファイルに Goldfinger Holdings ライセンス キーが保存されています。バージョン 7.x のプラグインがある JIRA サーバーからバージョン 8.x のプラグインを使用するサーバーに JIRA サーバーを切り替える場合、一方の JIRA サーバーの JIRA-HOME フォルダーから "crm-plugin.properties" ファイルをもう一方の JIRA サーバーにコピーし、JIRA の [アプリの管理 (Manage apps)] 管理画面でプラグインを無効にして再度有効にします。これにより、ライセンスの期限が切れるまで CRM プラグインの最新バージョンで古い Goldfinger Holdings ライセンス キーを使用し続けることができます。ライセンスが切れた後は、Atlassian から新しいライセンス キーを取得する必要があります。
2. プラグインの最新バージョンに古い Goldfinger Holdings ライセンスを入力できますか?
いいえ、できません。バージョン 8.x の CRM プラグインは古いバージョンのプラグインからのライセンス キーを認識し、利用を承認しますが、8.0 で始まるプラグインのバージョンを使用して古いライセンス キーを再入力することはできません。代わりに、以下の作業を行います。
- JIRA に現在インストールされている任意のバージョンの CRM プラグインをアンインストールします (アンインストールしても既存の CRM データやプラグイン設定は失われません)。
- Atlassian マーケットプレイスからプラグインのバージョン 7.2.15 をダウンロードします。リンクは以下のとおりです。https://marketplace.atlassian.com/download/apps/1220331/version/56214
- JIRA の [アプリの管理 (Manage apps)] 管理画面を使用してこの jar ファイルをアップロードし、バージョン 7.2.15 をインストールします。
- JIRA でプラグインの [初期セットアップ (Initial Setup)] 設定画面に移動し、Goldfinger Holdings から受け取ったライセンス キーを入力します。
- Goldfinger Holdings ライセンスをバージョン 7.2.15 に正常に適用できたら、JIRA の [アプリの管理 (Manage apps)] 画面を使用して CRM プラグインをバージョン 8 にアップグレードします。期限が切れるまでプラグインのライセンス キーは動作し続けます。ライセンスが切れたら、Atlassian から新しいライセンスを購入して更新します。
JIRA の [アプリの管理 (Manage apps)] 管理画面に表示されるライセンス メッセージは無視してかまいません。Goldfinger Holdings ライセンスが切れるまで Atlassian ライセンス エンジンは使用されません。CRM プラグインの [初期セットアップ (Initial Setup)] 管理画面でプラグインのライセンスと期限日を確認できます。
3. 評価ライセンス キーを使用する場合、プラグインの全機能を利用できますか?
はい、できます。
4. 必要に応じてカスタマイズを行ってもらえますか?
カスタマイズは CRM プラグインをご利用のお客様に提供している一般サービスです。こちらからお問い合わせください。
5. 問題が発生して、解決策が見つかりません。どうすればよいですか?
まず、この「質問と回答」のページと CRM プラグイン マニュアルを参照してください。プラグインが正常に機能していない場合は、プラグインの [エラー ログ (Error Log)] セットアップ画面でエラーについて説明するメッセージを確認します。技術的なサポートが必要な場合は、弊社のサポート JIRA サーバーにログインし (アカウントを作成できます)、 CRM プラグイン JIRA プロジェクトを参照して、問題に関連した既存の課題がないかどうかを確認します。関連した課題が見つからない場合は、新しい課題をオープンするか、弊社に直接ご連絡ください。弊社の連絡先はこちらでご確認いただけます。技術的な問題のデバッグを行う場合は、プラグインから JIRA の [エラー ログ (Error Log)] 画面に移動し、デバッグ メッセージを含めるようログ レベルを変更します。その後、問題が発生するかどうかのテストを実行し、[エラー ログ (Error Log)] 画面に戻って JIRA チケットまたはメールにそこで表示されたメッセージをすべて含めてください。
6. CRM プラグインの更新やアップグレードなどのお知らせをどうすれば受け取ることができますか?
JIRA には組み込みのプラグイン マネージャーがあり、新しいプラグインのバージョンが利用可能になると表示されます。また、他にも最新の CRM プラグイン アクティビティの情報を得るための方法をいくつか提供しています。
- Goldfinger Holdings サポート サイト - サポート サイトでアカウントを作成し、そのスペースをウォッチしてください。
- メールでご連絡ください。
7. CRM プラグインにはどのようなセキュリティが施されていますか?
CRM プラグインは SOAP インターフェイスを使用しており、JIRA と CRM 間の緊密な統合を可能にしています。プラグイン設定で無効にされている場合を除き、この SOAP インターフェイスは暗号化された接続 (SSL) を使用して CRM システムとやり取りします。CRM プラグインは、JIRA と CRM ユーザーのブラウザー間で暗号化された接続 (SSL) を通した CRM ユーザーからのリクエストのみ受け取ります。
インストール
1. CRM プラグインが動作する JIRA と CRM システムのバージョンは何ですか?
CRM プラグインは以下のエディション/バージョンで動作します。
Atlassian JIRA バージョン 4.0 またはそれ以降
- Salesforce Enterprise、Unlimited、および Professional エディション
- SugarCRM バージョン 5.1.0a またはそれ以降
2. CRM システムに必要なセットアップは何ですか?
プラグインが機能するために CRM システムに必要な変更はありませんが、やっておいた方がよいカスタマイズはあります。たとえば、ほとんどのユーザーは既存の CRM フィールドを上書きするのではなく、JIRA からの値を保持するカスタム フィールドを CRM で作成することを選択します。これにより、CRM ステータスと JIRA ステータスを別個のフィールドに両方表示できるようになります。
また、また、ほとんどのユーザーは 1 つまたは複数のカスタム ボタンを CRM 画面に作成し、CRM レコードを JIRA に手動で同期したり、既存の JIRA 課題にリンクすることを選択します。詳細については、Salesforce または SugarCRM のマニュアルを参照してください。
3. 実稼働環境に移行する前に、CRM プラグインを Salesforce サンドボックス環境にインストールして徹底的にテストしたいと思っています。どのようにすればよいですか?
通常、CRM 設定画面の Salesforce URL フィールドを空欄にすると、標準の Salesforce サーバーが使用されます。テスト環境にインストールする場合は、このフィールドにテスト環境の Salesforce URL を追加するだけです。Salesforce URL は以下のような形式になります。
4. CRM ユーザーがそれぞれ JIRA ユーザー アカウントを持っている必要がありますか?
いいえ、プラグインは JIRA アカウントの所持を求めません。ただし、CRM ユーザーが JIRA アカウントを持っている場合、JIRA を更新するときにプラグインは CRM アカウントのメール アドレスを JIRA アカウントで使用されているメール アドレスと一致させることでそれを認識できます。たとえば、プラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] セットアップ画面で、"報告者" や "担当者" などの JIRA フィールドを CRM ユーザーのメール アドレス (Salesforce ケース レコードの場合、通常これは "所有者メール" です) を含む CRM フィールドにマッピングできます。プラグインは CRM からのメール アドレスを使用して既存の JIRA アカウントに一致させます。一致するものが見つからない場合、プラグインはマッピングの "JIRA 既定値" を使用します。
5. プラグインが使用する CRM アカウントで必要な権限は何ですか?
CRM フィールドに対する読み取りと書き込み権限を JIRA に持たせたい場合、CRM アカウントはその CRM フィールドに対する読み取りアクセス権を持っている必要があります。ほとんどのユーザーにとっては、これは少なくともアカウントおよび連絡先フィールドに対する読み取りアクセス権であり、ケース/バグ フィールドに対する読み取り/書き込みアクセス権です。
6. 当社の JIRA インスタンスは社内イントラネット上にあり、一般人はアクセスできません。それでも CRM プラグインは利用できますか?
お使いの JIRA サーバーが CRM サーバーへの https (ポート 443) または http (ポート 80) 接続を開始できる場合、利用できます。CRM サーバーが JIRA サーバーへの接続を開始する必要はありません。
CRM ユーザーが JIRA サーバーに対する Web ブラウザーでのアクセス権を持たない場合、プラグインの JIRA サーブレットを利用することはできません。これらのサーブレットは、CRM 画面に作成して配置するカスタム ボタンを使用して JIRA 課題を手動で作成、更新、およびリンクするために使用されます。つまり、新規データと変更されたデータを CRM から JIRA にコピーするためのプラグインの Cron サービス (JIRA サーバーで毎分実行されるバックグラウンド ジョブ) の使用に制限され、CRM のカスタム ボタンを使用して JIRA 課題を手動で作成したり更新できないことを意味します。さらに、CRM レコードと JIRA 課題間の一対一リンクに制限され、CRM からの複数のケース/バグを単一の JIRA 課題にリンクできないことも意味します。
7. プラグインの最新リリースにアップグレードするにはどうすればよいですか?
CRM プラグインの最新リリースへのアップグレードは簡単に行えます。
JIRA バージョン 4.4 またはそれ以降を使用している場合、組み込みのプラグイン マネージャーを使用して既存のバージョンの CRM プラグインをアンインストールし、アトラシアンのプラグイン マーケットプレイスから直接最新版をインストールします。
JIRA 4.4 よりも古いバージョンを使用している場合は、以下の手順を実行します。
- 最新の JAR ファイルをダウンロードします。
- Atlassian JIRA サービスを停止します。
- ダウンロードした JAR ファイルを "<JIRA-HOME>\plugins\installed-plugins" フォルダーにコピーします。
- Atlassian JIRA サービスを再起動します。
8. JIRA を同時にアップグレードする場合、バージョン 4.0 / 4.1 にアップグレードする最善の方法は何ですか?
アトラシアンのアップグレード手順に従っていれば問題ありません。アトラシアンの指示書には、アップグレード前に目的の JIRA バージョンをサポートするバージョンに JIRA プラグインをすべてアップグレードするべきである旨が記されています。ただし、新しいバージョンの JIRA を導入した後にアップグレードすることはまれではありません。通常これによる悪影響はありませんが、JIRA 4.4 の場合、JIRA のデータベースから既存の CRM データが失われるため注意が必要です。JIRA 4.2 から JIRA 4.4 にアップグレードすることは可能ですが、初めて JIRA 4.4 を実行する前にバージョン 3.3.4 の CRM プラグインを削除し、最新の 4.x バージョンをインストールしてください。なお、新しいバージョンは古いバージョンとは異なるディレクトリに格納されます。バージョン 4.x およびそれ以降の CRM プラグインは "JIRA-HOME\plugins\installed-plugins" ディレクトリに配置されます。
9. プラグインをアップグレードした場合、プラグインの構成設定は失われますか?
いいえ。プラグインをアンインストールして再インストールしたとしても設定は保持されます。プラグインの構成設定は JIRA-HOME ディレクトリの "crm-plugin.properties" という名前のファイルに保存されます。JIRA-HOME にこのファイルが存在する限り、プラグインの設定は保持されます。
10. プラグインの構成設定を別の JIRA サーバーにバックアップまたはコピーする方法はありますか?
はい、あります。JIRA-HOME ディレクトリから別のサーバーの同名ディレクトリに "crm-plugin.properties" ファイルをコピーし、 CRM プラグインを無効化および再有効化するか、新しい設定ファイルが読み込まれるよう JIRA を再起動します。
11. プラグインのインストールまたはアップグレード後、"java.lang.IllegalStateException: The bundle is uninstalled" というエラーがメッセージされるのは何故ですか?
このメッセージは JIRA プラグイン マネージャーがプラグインを正常にインストールできなかったことを意味します。この問題の唯一の既知の解決策は、JIRA を再起動することです。
12. プラグインのインストールまたはアップグレード後、"java.lang.UnsupportedClassVersionError: com/go2group/jira/crm/config/PluginProperties : Unsupported major.minor version 51.0" というメッセージが表示されるのは何故ですか?
このメッセージは、JIRA および CRM プラグインで必要とされているよりも古いバージョンの Java を使用していることを意味します。https://confluence.atlassian.com/display/JIRA/Supported+Platforms を参照してください。JIRA が使用している Java の現在のバージョンを確認するには、JIRA 管理画面で [システム (System)] -> [システム情報 (System Info)] の順に移動し、[Java バージョン (Java Version)] 欄に表示されている値を調べます。使用している Java のバージョンを更新することでこの問題は解決します。
13. ユーザーが JIRA 課題を複数の CRM レコードにリンクしないよう設定することはできますか?
はい、できます。JIRA でプラグインの [CRM レコード定義 (CRM Record Definitions)] 構成画面に移動します。"ケース" の設定を編集し、ユーザー インターフェイス設定セクションの [複数の CRM リンク (Multiple CRM Linking)] 設定を見つけます。この設定のチェックを外し、変更を保存します。
用法
1. JIRA と CRM 間でデータはどのようにコピーされますか?
JIRA 課題が CRM のレコードにリンクされると、JIRA の課題に対して行われた変更は即座に CRM のレコードにコピーされます。CRM プラグインは、JIRA 課題イベントをリッスンし、CRM システムの Web サービス (通常、SOAP プロトコル) を使用して追加または変更されたデータを CRM にコピーすることでこれを行います。CRM の変更を JIRA にコピーする方法は 2 つあります。1 つ目は、変更の有無を確認するために CRM データベースを定期的にポーリングして JIRA にコピーするプラグインの Cron サービスを有効にすること。2 つ目は、CRM のカスタム ボタンを使用して特定の CRM レコードを JIRA に同期することです。CRM から JIRA 課題を作成するカスタム ボタンを使用し、Cron サービスを使用してこれらの課題を最新の状態に保つことが一般的な構成です。この際、JIRA 課題を作成して更新するのではなく、課題の更新のみ行うよう Cron サービスを設定します。
ほとんどの CRM システムにおいて、CRM から JIRA に変更を自動的にコピーするコードを作成することは技術的に可能ですが、お使いの CRM システムに対するかなりの技術専門知識が必要となるため、このマニュアルでは扱いません。
2. JIRA 課題を編集するときに、CRM アカウント、連絡先、またはケースのプラグイン フィールドが表示されないのは何故ですか?
JIRA 課題を編集する際に特定のフィールドが表示されない場合、プロジェクトや課題タイプ、またはその課題に適用される画面に対してそのフィールドが設定されていないことを意味します。新しいバージョンの JIRA を使用している場合、課題の編集中に [フィールドの設定 (Configre Fields)] プルダウン メニューの下の ”フィールドの場所” オプションを試してみてください。お使いのバージョンの JIRA でこの機能が表示されない場合、JIRA の管理画面を使用して、表示したいカスタム フィールドが課題のプロジェクトと課題タイプに適用されるよう設定されていること、およびフィールドが該当する JIRA 画面に追加されていることを確認してください。詳細については、https://confluence.atlassian.com/display/JIRAKB/Custom+Fields+or+System+Fields+are+Not+Appearing+on+the+Screen を参照してください。
3. 新しい JIRA 課題が CRM レコードから作成される際、どの JIRA プロジェクトが使用されますか?
プラグインの [初期セットアップ (Initilal Setup)] 画面の既定のプロジェクトを設定することで、CRM レコードから JIRA 課題をすべて作成し、定義済みの単一の JIRA プロジェクトに含めることができます。また、プラグインは複数の JIRA プロジェクトに課題を作成することができます。どの JIRA プロジェクトを使用するかをプラグインが認識できるよう設定するだけです。
既定のプロジェクトを使用するようプラグインが設定されていない場合、新規課題についてどの JIRA プロジェクトを使用するかを指定する方法が 2 つあります。
- JIRA 課題を新規作成する際に CRM のカスタム ボタンを使用する場合、どの JIRA プロジェクトと課題タイプを使用するかを CRM ユーザーに確認する画面を表示させることができます。プロジェクトを指定しない場合は常にこの動作が発生します。
- プラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] を使用して JIRA の "プロジェクト" フィールドを CRM のフィールドにマッピングし、どの JIRA プロジェクトを使用すべきかを示す値をこのフィールドに設定することができます。CRM ユーザーはこの CRM フィールドに JIRA プロジェクト名またはキーを入力できます。または、[JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] セットアップ画面の値の変換機能を使用して、CRM フィールドの値セットに基づいてどの JIRA プロジェクトを使用すべきかを導き出すことができます。たとえば、JIRA の "プロジェクト" フィールドを Salesforce ケースの "タイプ" フィールドにマッピングし、JIRA プロジェクト "PROJ1" をタイプ "Bug" のケースに、JIRA プロジェクト "PROJ2" をタイプ "Other" のケースにそれぞれ使用するよう値の変換を設定できます。
4. 新しい課題が作成されるプロジェクトに関してプラグインが CRM ユーザーに情報を表示する際、表示するプロジェクトと課題タイプの一覧を制限することはできますか?
JIRA で課題を新規作成する際に CRM のカスタム ボタンが使用されると、JIRA プロジェクトや課題タイプなどの情報を求めるオプションの HTML フォームには、CRM レコードにリンクされた課題を含めるよう設定されたプロジェクトのみ表示されます。つまり、表示されるプロジェクトはプラグインのカスタム フィールド (アカウント、連絡先、ケースなど) を使用するよう設定されているプロジェクトのみになります。
たとえば、ケース レコードから課題を作成する場合、プラグインのカスタム フィールド "ケース" の JIRA カスタム フィールド設定を編集し、特定のプロジェクトのみに適用するようフィールド設定コンテキストを設定します。
JIRA で管理画面の [課題 (Issues)] > [カスタム フィールド (Custom Fields)] の順に移動し、プラグインの [ケース (Case)] フィールドを見つけます。右欄の [操作 (Actions)] ドロップダウン メニューで [設定 (Configure)] > [設定の編集 (Edit Configuration)] の順に選択します。
詳細については、JIRA のマニュアルの次のページを参照してください。https://confluence.atlassian.com/adminjiracloud/add-a-context-to-a-custom-field-991923881.html
5. CRM から JIRA フィールドを設定するにはどうすればよいですか?
CRM でカスタム フィールドを作成するか既存の CRM フィールドを選択し、プラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] セットアップ画面を使用してそれを JIRA フィールドにマッピングします。次に、CRM プラグインで JIRA 課題を作成または更新する前に CRM からの値を設定します。CRM プラグインは、組み込みの JIRA サービス ("cron サービス") を使用して CRM から JIRA 課題を作成または更新します。また、CRM 画面に作成したカスタム ボタンを使用してサーブレット URL を呼び出すこともできます。カスタム ボタンは cron サービスの代わりに利用することも、併用することもできます。Salesforce および SugarCRM でカスタム ボタンを作成する方法については、次のページを参照してください。http://doc.goldfingerholdings.com/display/CRMPJ4/03.+Documentation
6. JIRA 内でのレポートや検索にカスタム CRM フィールドを使用できますか?
CRM プラグインの JIRA フィールド (アカウント、連絡先、ケースなど) に表示される値は実際に JIRA データベースに保存されている訳ではないため、これらのフィールドに対する標準の JIRA 検索は機能しません。JIRA でプラグインの [CRM レコード定義 (CRM Record Definitions)] 設定画面に移動し、レコード定義を編集することで、JQL 機能を使用して [名前フィールド (Name Fields)] 設定に表示された CRM フィールド名を検索できます。たとえば、JQL 検索式 Account in crmRecords("acme") を使用すると、アカウント レコードに対する名前フィールドのいずれかがテキスト "acme" を含む任意の CRM アカウントにリンクされた JIRA 課題がすべて検索されます。
なお、この作業では検索する JIRA 課題それぞれについて JIRA から Salesforce へのネットワーク クエリが必要となるため、大量の JIRA 課題に対して検索する場合はパフォーマンスが低下することがあります。別の方法として、プラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] を使用し、CRM の [国 (Country)] フィールド値を JIRA カスタムフィールドにコピーするフィールド マッピングを作成してから、その JIRA カスタム フィールドに標準の JIRA 検索を実行できます。
7. JIRA 内で特定のプロジェクトのみ同期し、他のプロジェクトを非同期のままにすることはできますか?
はい、できます。ちなみに、これがプラグインの最も一般的かつ簡単な利用方法です。JIRA から CRM に課題をリンクするには、プラグインの CRM フィールド (アカウント、連絡先、ケースなど) を使用します。これらのフィールドを JIRA プロジェクトに関連付けない場合、そのプロジェクト内の課題は CRM にリンクされず、プラグインはこれらの課題を無視します。また、プラグインの [初期セットアップ (Initial Setup)] 画面から既定のプロジェクトとして使用するよう JIRA "プロジェクト" を設定すると、CRM レコードからのプロジェクト値で上書きされない限り、CRM から作成された課題はすべてそのプロジェクトで作成されます。
8. CRM 内で作成されるレコードのうちどれを JIRA と同期するかを制限することはできますか?
CRM から変更をプルするためにプラグインが使用する cron サービスには、使用する SQL 文の Where 句に式を追加するオプションがあります。これは、一定の条件を満たす CRM レコードのみ JIRA にコピーするために使用できます。この設定はプラグインの CRM レコード定義の編集時に見つけることができます。たとえば、プラグインの [CRM レコード定義 (CRM Record Definitions)] セットアップ画面で "ケース" レコード定義を編集する際、[Cron サービス設定 (Cron Service Settings)] に [フィルター (Filter)] というオプションがあります。この設定に "JIRA_Project__c='CRM'" などの式を入力すると、カスタム フィールド "JIRA プロジェクト" に "CRM" という値が設定されている JIRA ケース レコードにのみプラグインはコピーします。
9. 複数の JIRA 課題を単一の Salesforce ケースにリンクすることはできますか?
はい、できます。ただし、この処理を行うために Salesforce をセットアップする必要があります。こちらの指示を参照してください。
10. JIRA のリンク済み課題にハイパーリンクするフィールドをどのように Salesforce で作成できますか?
まず、プラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM FIeld Mappings)] セットアップ画面に JIRA フィールド 'キー' を CRM のフィールドにコピーするフィールド マッピングがあることを確認し、Salesforce で "数式" というタイプのカスタム ケース フィールドを作成します。数式として以下を使用します。
HYPERLINK(" http://JIRA.COMPANY.COM/browse/ " & JIRA_KEY__c , JIRA_KEY__c)
Replace "JIRA.COMPANY.COM" with the hostname of your JIRA server and replace "JIRA_KEY__c" with the name of the CRM field you are using to hold the issue key copied from Jira.
"JIRA.COMPANY.COM" にはお使いの JIRA サーバーのホスト名を使用し、"JIRA_KEY__c" には JIRA からコピーした課題キーを保持するための CRM フィールドの名前を使用します。
11. JIRA の複数選択フィールドおよびカスケード選択フィールドの値はどのように CRM に同期されますか?
JIRA の複数選択フィールドから値をコピーする際、値は区切り文字で区切られた単一のテキスト値に変換されます (どの区切り文字を使用するかをフィールド マッピングで指定できます)。同様に、値が JIRA にコピーされる際、CRM からの値は同様の区切り文字を使用して別個の値に分解され、複数の値として保存されます。いずれかの単一の値が JIRA フィールドのオプションとして定義済みでない場合、プラグインはそれを自動的に追加します。
12. JIRA REST API を使用してどのようにプラグインの CRM フィールドで値を設定できますか?
JIRA の REST API は、CRM レコード ID をプラグインが使用するカスタム フィールド (アカウント、連絡先、ケースなど) に保存することで、JIRA 課題を 1 つまたは複数の CRM レコードにリンクできます。
例 : (なお、以下の例では "customfield_10002" はプラグインのケース フィールドの ID 名です。)
{"fields":{"customfield_10002":["500C000000UauKTIAB","500C000000UauKTIAZ"]}}
{"update":{"customfield_10002":[{"add":"500C000000Ofx4g"}]}}
{"update":{"customfield_10002":[{"add":"500C000000Ofx4g"},{"add":"500C000001AFeFS"}]}}
URL を Web サーバーに送信する 'curl' などのユティリティ プログラムは、JIRA 課題がリンクされている CRM レコードの変更に使用できます。Windows コマンド ラインにおける curl のコマンド例を以下に示します。なお、JIRA ユーザー名、パスワード、ホスト名、およびカスタム フィールド名は JIRA システムごとに異なります。変更対象の JIRA 課題は URL の末尾で指定されます。
単一の CRM レコードに JIRA 課題をリンクする
curl -D- -u JIRA-USERNAME:JIRA-PASSWORD -X PUT --data {\"fields\":{\"customfield_10500\":[\"500C000000Ofx4gIAB\"]}} -H "Content-Type: application/json" http://localhost:8080/rest/api/2/issue/KEY-1
2 つの追加 CRM レコードに JIRA 課題をリンクする
curl -D- -u JIRA-USERNAME:JIRA-PASSWORD -X PUT --data {\"update\":{\"customfield_10009\":[{\"add\":\"500C000001CF78q\"},{\"add\":\"500C000001AFeFS\"}]}} -H "Content-Type: application/json" http://localhost:8080/rest/api/2/issue/KEY-1
CRM レコードから JIRA 課題をリンク解除する
curl -D- -u JIRA-USERNAME:JIRA-PASSWORD -X PUT --data {\"update\":{\"customfield_10009\":[{\"remove\":\"500C000001CF78q\"}]}} -H "Content-Type: application/json" http://localhost:8080/rest/api/2/issue/KEY-1
13. ユーザー名は JIRA と CRM 間でどのように一致されますか?
JIRA のユーザー アカウントを必要とする JIRA フィールドにプラグインが値を設定する際、まず CRM からの値を使用してユーザー名で JIRA アカウントの一致を試み、それが失敗した場合はメール アドレスで JIRA アカウントの一致を試みます。CRM システムで JIRA ユーザー名を使用することはまれであるため、通常はメール アドレスが CRM から JIRA フィールド ("担当者" や "報告者" など) に渡され、プラグインはそのメール アドレスに一致する JIRA ユーザー アカウントを使用します。
14. JIRA 課題と CRM 内のオブジェクト間でデータを同期できますか?
はい、できます。既定の設定では、プラグインは JIRA 課題と Salesforce ケース (または SugarCRM バグ) 間でデータを共有しますが、JIRA 課題と他の CRM オブジェクト間でデータを共有するよう設定することもできます。JIRA と他の CRM オブジェクト間でのデータの共有は、ケース (またはバグ) レコードとのデータ共有に加えて、またはケース (またはバグ) レコードとのデータ共有の代わりに行えます。つまり、1 つ以上の任意のタイプの CRM オブジェクトに JIRA 課題をリンクしてから、その課題とこれらのレコード間でデータを同期できます。
たとえば、Salesforce で作成したカスタム オブジェクトにデータをリンクして共有したい場合、JIRA で以下の手順を実行する必要があります。
- [CRM レコード フィールド (CRM Record Field)] (プラグインの古いバージョンでは "CRM 一般フィールド") というタイプの JIRA カスタム フィールドを作成し、目的の JIRA プロジェクトや画面に関連付けます。
- プラグインの [CRM レコード定義 (CRM Record Definitions)] 画面でオブジェクトのレコード定義を作成し、[カスタム フィールド名 (Custom Field Name)] フィールドに先ほど作成したカスタム フィールドの名前を入力します。
- [CRM オブジェクト] フィールドにカスタム オブジェクトの名前を指定します。カスタム オブジェクト名が "My_Object__c" であると仮定します。
- [表示フィールド (Display Fields)] フィールドで右側の [選択 (Select)] リンクを使用して、JIRA に表示したい 1 つまたは複数のフィールドを追加します。
- [レコード ID フィールド (Record ID Field)] には CRM レコードの主要キーを含む CRM フィールドを設定します。通常、"Id" または "id" です。
- [名前フィールド (Name Fields)] および [検索フィールド (Search Fields)] には、この CRM レコードに対する名前フィールドを含むと見なされる CRM フィールドを設定します。多くのタイプの CRM レコードの場合、このフィールドは "Name" または "name" です。
- カスタム オブジェクトでコメントまたは添付ファイルがサポートされる場合、[コメントのコピー (Copy Comments)] および [添付ファイルのコピー (Copy Attachments)] オプションを設定して JIRA とカスタム オブジェクト間でコメントと添付ファイルを同期できます。
- 必要に応じて他の CRM レコード定義フィールドも変更できますが、ほとんどの場合は既定値で問題ないためそのままレコード定義を保存します。この時点で、JIRA 課題をこの CRM オブジェクトの CRM レコードにリンクできるようになります。
- JIRA とこの CRM オブジェクト間でデータをコピーしたい場合は、プラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] セットアップ画面にアクセスし、1 つまたは複数の JIRA フィールドを CRM オブジェクトの CRM フィールドにマッピングします。[フィールド (Fields)] フィールドの隣の [選択 (Select)] リンクを使用すると、利用可能な CRM オブジェクトとそのフィールドをすべて閲覧できるダイアログが表示されます。なお、手順 1 で作成した JIRA カスタム フィールドをマッピングしないようにしてください。そのフィールドは CRM レコードの ID フィールドに暗黙的にマッピングされ、JIRA 課題が CRM レコードにリンクされた後に CRM レコードからの名前フィールドを表示します。
これで、JIRA で課題を作成または編集する際に、CRM オブジェクトのカスタム フィールドを使用して既存のレコードを検索してリンク付けしたり、新しい CRM レコードを作成できるようになります。JIRA 課題が CRM オブジェクトのレコードにリンクされると、プラグインは設定したフィールド マッピングに基づいて JIRA からその CRM レコードにデータをコピーします。なお、オブジェクト [CRM レコード定義 (CRM Record Definition)] のオプションを使用して、JIRA ユーザーがこのオブジェクトで新しい CRM レコードを作成できる権限を制御できます。
この CRM オブジェクトから JIRA にデータをコピーするには、プラグインの cron サービスを使用するか、CRM 画面に配置したカスタム ボタンのいずれか (両方も可) を使用できます。
プラグインの cron サービスが有効になっている場合、サービスが実行されるたびにプラグインの "JIRA/CRM フィールド マッピング" が参照され、どの CRM オブジェクトが対象となるかを確認後、そのオブジェクトから JIRA に変更が同期されます。cron サービスがこれらの各オブジェクトで新しい CRM レコードから JIRA 課題を新規作成できるようにするか、または既存の課題の更新のみ行うかどうかを制御できます。これを行うには、そのオブジェクトでプラグインの "CRM レコード定義" を編集し、[JIRA レコードの作成 (Create JIRA Records)] オプションを設定します。
CRM から JIRA に手動でデータをコピーするためのカスタム ボタンを CRM に作成する場合、ボタンの定義に以下の URL を使用します。詳細については、Salesforce または SugarCRM のマニュアルを参照してください。"JIRA-HOST.COM"、"CRMTOKEN"、および "My_Object__c" にはお使いのシステムに適した値を使用します。
http://JIRA-HOST.COM/plugins/servlet/create-issue?crmtoken=CRMTOKEN&id=My_Object__c:{!My_Object__c.Id}
15. JIRA 課題の報告者を [JIRA の作成/更新 (Create/Update JIRA)] ボタンをクリックした CRM ユーザーに設定するにはどうすればよいですか?'
CRM の [JIRA の作成/更新 (Create/Update JIRA)] ボタンに使用される URL の末尾に "&reporter={!$User.Email}" 引数を追加します。これにより、サーブレット URL に渡された JIRA フィールド値がプラグインのフィールド マッピングを上書きします。必要に応じて、"Email" ではなく現在ログインしているユーザーの Salesforce ユーザー レコードからフィールドを指定できます。たとえば、"User.Email" ではなく "User.Username" を使用できます。
16. JIRA を更新するために CRM データを使用する場合、変更を行うユーザーとしてどの JIRA ユーザーを変更履歴に使用するかをどのように制御できますか?
プラグインには、JIRA に対する変更の "実行者" としてどの JIRA アカウントを使用するかを指定する "変更ユーザー" という JIRA フィールドがあります。変更ユーザー フィールドには既存の JIRA ユーザー アカウントのユーザー名またはメール アドレスのいずれかを設定できます。JIRA にコピーされる CRM コメントおよび添付ファイルについては、この値には CRM でコメントを付けた CRM ユーザーのメール アドレスが自動的に設定され、プラグインは JIRA ユーザー アカウントとこのメール アドレスの一致を試みます。JIRA 課題への変更については、[JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] または CRM のカスタム ボタンで使用される URL で "変更ユーザー" を指定しない場合、プラグインは JIRA の "報告者" フィールドに指定された値を使用します。
たとえば Salesforce を使用している場合、Salesforce レコードを最後に更新した Salesforce ユーザーに JIRA の変更ユーザーを設定するには、プラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] 設定画面で JIRA フィールド "変更ユーザー" を Salesforce フィールド "LastModifiedBy.Email" にマッピングするフィールド マッピングを作成します。または、ケース画面の [JIRA の作成/更新 (Create/Update JIRA)] ボタンをクリックした Salesforce ユーザーを使用したい場合は、URL に "&modifying-user={!$User.Email}" が含まれるようボタンの定義を変更します。
17. CRM からコピーされたコメントの作成者を JIRA でどのように制御できますか?
まず、JIRA でのコメントの作成者は既存の JIRA ユーザー アカウントにのみ設定可能である点に注意してください。プラグインの [課題オプション (Issue Options)] 画面に [一致する JIRA ユーザーを作者として使用 (Use matching JIRA users as authors)] という設定があります。この設定が有効になっている場合、プラグインは CRM でコメントを変更または作成した CRM ユーザーの CRM メール アドレスを使用し、これを既存の JIRA ユーザーのメール アドレスに照合します。一致するものが見つかった場合、そのユーザーが JIRA でコメントの作成者として設定されます。CRM のカスタム ボタンを使用して CRM から JIRA にコメントを同期する際に作成者を決定する次の試みは、この質問の直前の回答で説明されているように "変更ユーザー" フィールド経由で渡された JIRA ユーザー名またはアドレスを使用することです。最後の手順として、プラグインは [初期セットアップ (Initial Setup)] 画面に設定された JIRA ユーザーを既定の報告者として使用します。以上の手順で既存の JIRA ユーザーが設定されない場合、コメントは "匿名" のユーザーによって作成されたと表示されます。
18. SugarCRM に関して、バグではなくケースを持つ課題を同期できますか?
はい、できます。JIRA からバグ以外の SugarCRM レコード (ケースなど) にデータを同期する手順は以下のとおりです。
- JIRA 内のプラグインの [初期セットアップ (Initial Setup)] 管理画面で、"CRM カスタム フィールド ケース" フィールド名が空欄になっていることを確認します (これはバグ レコードに使用する JIRA フィールド名です)。
- プラグインの [CRM レコード定義 (CRM Record Definitions)] 管理画面で "ケース" 定義を編集し、"Sugar ケース" などの JIRA カスタム フィールドを使用するよう設定します。使用できる CRM レコード ID フィールドを持っている場合を除き、ここでは "新規カスタム フィールド..." を選択します。
- プラグインの JIRA/CRM フィールド マッピングを編集し、JIRA フィールドを SugarCRM ケース フィールドにマッピングします。"フィールド" フィールドの隣の [選択 (Select)] リンクを使用すると、利用可能な SugarCRM オブジェクトとそのフィールド (ユーザーが定義したフィールドも含む) をすべて閲覧できるダイアログが表示されます。
- JIRA で課題を作成または編集する際、CRM オブジェクトのカスタム フィールドを使用して既存のレコードを検索してリンクするか、または CRM レコードを新規作成します。バグではなく SugarCRM ケースを使用している場合は、JIRA 画面のバグ フィールドを非表示にし、代わりにケース用に作成したカスタム フィールドを使用します。
「(ja_JP) SugarCRM のカスタム ボタンを使用して Jira を操作する」の説明に従って SugarCRM 詳細画面でカスタム ボタンを作成する際、バグ以外のレコードに使用する URL は以下の形式になります。主な違いは、CRM レコード ID の前にオブジェクト名 (以下の例では "Cases") が付く点です。
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/create-issue?crmtoken=TOKEN&id=Cases:{$fields.id.value}
19. どの種類の JIRA カスタム フィールドを CRM と同期できますか?
以下の示すタイプの JIRA カスタム フィールドは、CRM フィールドにコピーしたり、CRM フィールドから値を受け取ることができます。テキスト値が含まれる他のフィールド タイプは JIRA から CRM にコピーされることが多く、CRM から JIRA に値がコピーされるときに機能することがあります。以下に表示されていないフィールド タイプへのサポートが必要な場合は、Goldfinger Holdings までお問い合わせください。
- チェックボックス
- 日付ピッカー
- 日付と時刻ピッカー
- エピック リンク (JIRA Agile)
- ラベル
- 数値フィールド
- 複数レベル カスケード選択 *
- 組織体 (JIRA Service Desk)
- プロジェクト ピッカー
- ラジオ ボタン
- 読み取り専用選択リスト
選択リスト (カスケード)*
- 選択リスト (複数選択) *
- 選択リスト (単一選択) *
- テキスト フィールド (複数行)
- テキスト フィールド (単一行)
- テキスト フィールド (読み取り専用)
- URL フィールド
- ユーザー ピッカー (複数ユーザー)
- ユーザー ピッカー (単一ユーザー)
- バージョン ピッカー (複数バージョン)
- バージョン ピッカー (単一バージョン)
- CRM レコード フィールド
- CRM の連絡先のメール フィールド
- Deviniti [Dynamic Forms] - 動的カスケード選択
*CRM からコピーされた値が JIRA フィールドのオプションとしてまだ JIRA で定義されていない場合、プラグインは新しい値をフィールド オプション リストに自動的に追加します。
20. Salesforce が課す API 制限はどのようなものですか?
CRM プラグインが Salesforce に存在する Web サービス API 使用制限を超えることは考えにくいですが、いくつかの方法でこれを分析できます。
まず、最近 24 時間における API の使用状況を示すページを確認できます。
クラシックの場合 : [セットアップ (Setup)] -> [システム概要 (System Overview)] の順にアクセスします。
ライトニングの場合 : [セットアップ (Setup)] -> [環境 (Environments)] -> [システム概要 (System Overview)] の順にアクセスします。
Salesforce で API 使用状況レポートを表示することもできます (クラシック モードである必要があります)。このレポートは先週の API 使用状況を曜日ごとに表示します。
[レポート (Reports)] タブ -> [管理レポート (Administrative Reports)] -> [最近 7 日の API 使用状況 (API Usage Last 7 Days)] の順にアクセスします。
"クライアント ID" が "Go2Group/" になっているエントリを見つけます。
また、使用制限が特定の時点を超えたときに Salesforce からメールを送信するように設定することもできます。
https://help.salesforce.com/articleView?err=1&id=monitor_rate_limit.htm&type=5 を参照してください。
Salesforce の機能に加えて、JIRA 内のプラグインの [詳細設定 (Advanced Settings)] 設定画面で最近の API 使用状況を確認できます。例を以下に示します。
プラグインの [エラー ログ (Error Log)] 画面で情報メッセージが有効になっている場合、プラグインの Cron サービスが実行されるたびにそのジョブに API 呼び出しがいくつ使用されたかを報告します。
21. Cron サービスで一部の Salesforce ファイルを JIRA にコピーできないのは何故ですか?
Salesforce ファイルの JIRA へのコピーには既知の制限があります。Salesforce API の制限が原因で、プラグインの Cron サービスは親レコード以外の少なくとも 1 つのエンティティと共有されていない Salesforce ファイルを読み取ることができません。この影響を受けるのは Cron サービスのみです。CRM データから JIRA への同期に Salesforce のカスタム ボタンを使用している場合は、この影響を受けません。この問題が発生する場合は、Salesforce のカスタム ボタンを使用して JIRA に同期するか、Salesforce ファイル レコードを一部のユーザーと共有してテストしてみてください。
Cron サービスを使用してファイルを JIRA にコピーしている場合は、有効にすべき Salesforce の設定があります。[全ファイルをクエリ (Query All Files)] という Salesforce の設定オプションを確認してください。詳細については、次のページを参照してください。http://releasenotes.docs.salesforce.com/en-us/spring19/release-notes/rn_files_query_all_files.htm.
22. 会社で Salesforce レコードを新しい Salesforce 組織にコピーした場合、どうなりますか?
CRM プラグインは Salesforce レコード ID を JIRA データベースに保存します (厳密に言うと、プラグインのカスタム フィールド、アカウント、連絡先、ケースなどの値として保存)。Salesforce レコードが新しい Salesforce 組織に移行されると、これらのレコード ID は変更され、プラグインが使用するリンク データはすべて無効になります。
リンク データを復元するには、JIRA データベースを変更して古い Salesfore レコード ID をそれぞれ移行後の新しいレコード ID に置き換える必要があります。方法の 1 つとして、古い CRM レコード ID と新しい ID をすべて含めたリストを作成し、JIRA データベースを更新するプロセスにこのリストを ''フィード'' します。この ID リストを入手する方法として、移行前に移行対象の Salesforce レコードに新しいカスタム フィールドを作成し、Salesforce フィールド ''id'' をこのカスタム フィールドにコピーする方法があります。移行後、新しいレコードでは ''id'' フィールドに新しいレコード ID、カスタム フィールドに古いレコード ID がそれぞれ記録されます。または、別の一意の値への古い ID のマッピングを作成し (たとえばケースに対してケース番号を使用可能)、このマッピングを使用して古いレコード ID からケース番号、ケース番号から新しいレコード ID に行くことができます。このリストを作成する方法は他にもあると思われます。リストを作成したら、次に JIRA データベースを更新する方法を選択します。個人的な好みとして、JIRA で使用されているデータベースに接続されている SQL クライアント プログラムを使用し、JIRA カスタム フィールド値を保持するテーブル更新する SQL スクリプト (つまり SQL 更新コマンドのリスト) を実行します。
他のソリューションとして、新しい Salesforce レコード ID と共に JIRA 課題キーのリストを使用し、JIRA REST API または CRM プラグインの課題リンクサーブレットのいずれかに対する URL のリストを作成して、curl などのユーティリティを使用してこの URL リスト全体を実行する方法があります (各 URL は単一の JIRA 課題を更新して、該当する JIRA カスタム フィールドに新しい Salesforce レコード ID を設定します)。
調達
1. CRM プラグインの費用はいくらですか?
CRM プラグインは 1 年ごとに価格設定されており、ライセンス契約には 12 か月間のサポートと保守が含まれます。保守にはアップグレードとプログラム更新が含まれ、サポートはメール、弊社の顧客向け JIRA インスタンス、電話、および必要に応じて画面共有を利用するミーティングで提供されます。費用は以下のとおりです。
- JIRA Server を使用している場合、Salesforce または SugarCRM システムにつき $3,200 (米ドル)
- JIRA Data Center を使用している場合、Salesforce または SugarCRM システムにつき $4,800 (米ドル)
- JIRA Server を使用している場合、Dynamics CRM システムにつき $4,500 (米ドル)
- JIRA Data Center を使用している場合、Dynamics CRM システムにつき $5,800 (米ドル)
2. CRM プラグインを使用する前に同意する必要がある使用許諾契約書はありますか?
はい、あります。詳細については、「CRM プラグイン - ライセンス情報」を参照してください。
3. 使用許諾契約書はインスタンスごとですか、ユーザーごとですか?
弊社ではお客様にとってなるべくシンプルとなるよう使用許諾契約書を編成しました。ライセンスで許可されるのは 1 つの JIRA インスタンスと 1 つの CRM システムのインスタンス間における CRM プラグインのインストールと使用です。ユーザーの数は関係ありません。
4. CRM プラグインを購入するにはどうすればよいですか?
CRM プラグインは Goldfinger Holdings ストアからオンラインで購入できます。取引はすべてセキュアな Google Checkout サイトを使用して処理されます。また、Goldfinger Holdings では CRM プラグインのご購入の際、クレジット カードと注文書も受け付けております。
5. 何らかの理由で CRM プラグインに満足できなかった場合、返金は可能ですか?
Goldfinger Holdings では返金には応じておりません。弊社は CRM プラグインの評価期間を 30 日間 (必要に応じて延長も可) 設けており、この期間でお客様が自社環境で CRM プラグインが機能するかどうかを確認できるようにしています。CRM プラグインの購入前にご質問がある場合は、弊社までお問い合わせください。