(6.x-ja_JP) Salesforce のカスタム ボタンを使用して Jira を操作する
CRM プラグインをより便利に利用するために Salesforce に追加できるカスタム ボタンは 3 種類あります。これらのボタンを追加すると、Salesforce 画面から以下の機能を利用できるようになります。
- CRM レコードから JIRA 課題を作成 (または更新) する。このボタンは、Salesforce から JIRA にデータを同期するプラグインの cron サービスの代わりに (または併用して) 使用できます。
- CRM レコードを既存の JIRA 課題にリンクする。複数の CRM レコードを単一の JIRA 課題にリンクできます。
- 現在 CRM レコードにリンクされている課題について、JIRA からの課題データを示すテーブルを表示する (例 : アカウント、連絡先情報、またはケース)
Salesforce ケースから JIRA 課題を作成または更新する
現在のケースを JIRA に手動で同期するためのボタンを Salesforce ケース画面に配置できます。このボタンを初めて使用すると、JIRA で新しい課題が作成され、ケースにリンクされます。ケースが JIRA にリンクされたら、ボタンをクリックすることでケースからの新しいデータで課題を更新できます。
以下に示す URL では https プロトコルが使用されています。http を使用する必要がある場合は、CRM プラグイン設定の [セキュアな接続 (HTTPS) が必要 (Require secure connections (HTTPS))] をオフにする必要があります。この設定は JIRA の [CRM セットアップ (CRM Setup)] > [詳細設定 (Advanced Settings)] 画面にあります。
Salesforce Classic を利用している場合
Salesforce で [セットアップ (Setup)] > [カスタマイズ (Customize)] > [ケース (Cases)] > [ボタン、リンク、および操作 (Buttons, Links, and Actions)] の順に移動します。
ページ下部の [カスタム ボタンおよびリンク (Custom Buttons and Links)] セクションで、新しいボタンを追加し、"JIRA の作成/更新" などの名前を付けてボタンの定義に以下の URL を使用します (画面の大きなテキスト領域フィールド)。
挙動は [新しいウィンドウで表示 (Display in new window)] に設定することをお勧めしますが、別の設定でもかまいません。
カスタム ボタンの保存後、ケース画面の画面レイアウト上にボタンを配置する必要があります。
これを行うには、[セットアップ (Setup)] > [カスタマイズ (Customize)] > [ケース (Cases)] > [ページ レイアウト (Page Layouts)] の順に移動し、1 つまたは複数のケースのページ レイアウトを編集します。
Salesforce Lightning を利用している場合
Salesforce で [セットアップ (Setup)] > [オブジェクトとフィールド (Objects and Fields)] > [オブジェクト マネージャー (Object Manager)] > [ケース (Case)] > [ボタン、リンク、および操作 (Buttons, Links, and Actions)] の順に移動します。
画面右上の [新しいボタンまたはリンク (New Button or Link)] ボタンをクリックします。
ラベルに "JIRA の作成/更新" などの名前を付けてボタンの定義に以下の URL を使用します (画面の大きなテキスト領域フィールド)。
挙動は [新しいウィンドウで表示 (Display in new window)] に設定することをお勧めしますが、別の設定でもかまいません。
カスタム ボタンの保存後、ケース画面の画面レイアウト上にボタンを配置する必要があります。
これを行うには、画面左側の [ケース ページ レイアウト (Case Page Layouts)] リンクを選択し、1 つまたは複数のケースのページ レイアウトを編集します。
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/create-issue?crmtoken=TOKEN&id={!Case.Id}
JIRA-HOST はお使いの JIRA サーバーに合った値に置き換えます。TOKEN の値は JIRA の [CRM セットアップ (CRM Setup)] 画面にあります。
古いバージョン (v4.0 より前) のプラグインを使用している場合は、以下の URL を使用する必要があります。
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/create-issue?jira_user=JIRA-USERNAME&pwd=JIRA-PASSWORD&id={!Case.Id}
JIRA-HOST、JIRA-USERNAME、および JIRA-PASSWORD はお使いの JIRA サーバーに合った値に置き換えます。
Salesforce ケースと既存の JIRA 課題をリンク/リンク解除する
CRM レコードと既存の JIRA 課題をリンクまたはリンク解除する別のカスタム ボタンをケース画面に作成することもできます (複数のケースを単一の JIRA 課題にリンク可能)。このボタン定義の URL は以下のようになります。
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/link-issue?crmtoken=TOKEN&id={!Case.Id}
または
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/link-issue?jira_user=JIRA-USERNAME&pwd=JIRA-PASSWORD&id={!Case.Id}
追加の引数
通常、CRM から更新された JIRA フィールドはプラグインの [JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] セットアップ画面で管理されます。しかし、URL クエリ文字列に引数を追加することで 1 つまたは複数のフィールド マッピングを上書きできます。たとえば、"&My+Field=sneeches" と追加すると、[JIRA/CRM フィールド マッピング (JIRA/CRM Field Mappings)] セットアップ画面にマッピングされた他の JIRA フィールドに加えて、"My Field" という名前の JIRA フィールドが "sneeches" という値に設定されます。
また、課題作成機能の動作を調整するための特殊な引数もあります。
URL 引数 | 動作 |
---|---|
_always_create | URL にこの引数を追加すると、CRM レコードにリンク済みの JIRA 課題がある場合でも、プラグインは JIRA 課題を新規作成します。同じ CRM レコードに複数の JIRA 課題をリンクできるようプラグインが設定されている場合にのみ、これが可能になります。 |
_always_prompt | 課題を新規作成する際に、JIRA プロジェクトが指定されている場合でも CRM ユーザーに確認画面が表示されます。 |
_mode=update | プラグインは JIRA 課題を新規作成しません。CRM にリンク済みの JIRA 課題への更新のみ許可されます。 |
_mode=create | プラグインは JIRA 課題の新規作成のみ行います。JIRA にリンク済みの CRM レコードは JIRA に同期されません。 |
_redirect-to-jira | この引数が URL に追加されると、プラグインは作成または更新されたばかりの課題の JIRA 画面にユーザーのブラウザーをリダイレクトします。通常、これを行うには CRM ユーザーは JIRA にアカウントを持っている必要があります。 |
_ignore | 一部の CRM システムは、CRM プラグインが認識していない URL に引数を追加することがあります。このオプションを使用すると、これらの URL 引数を無視するようプラグインに指示することができます。Salesforce の既定値は以下のとおりです。 "_ignore=isdtp,nonce,sfdcIFrameOrigin" |
_close-window-on-success | CRM から JIRA への同期の結果を表示するための外部ウィンドウが自動的に閉じられます (表示すべきエラー メッセージがない場合)。 |
_suppress-return-to-link | 結果ウィンドウの下部に [ケースに戻る (Return to Case)] リンクを表示しない。 |
ケース以外の Salesforce オブジェクトを使用する
ケースではなく Salesforce オブジェクトからデータをコピーするカスタム ボタンを使用できます。上記の説明のとおりにカスタム ボタンを定義しますが、異なる点としてはそのオブジェクトの表示画面に配置し、ボタンの定義に以下の URL を使用する点です。
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/link-issue?crmtoken=TOKEN&id=OBJECT_NAME:{!OBJECT_NAME.Id}
たとえば、お使いの JIRA ホスト名が "jira.acme.com"、プラグインの [初期セットアップ (Initial Setup)] 画面からの URL セキュリティ トークンが "e0E9eOmvId2H"、および CRM オブジェクトが "my_custom_obj__c" の場合、URL は以下のようになります。
https://jira.acme.com/plugins/servlet/link-issue?crmtoken=e0E9eOmvId2H&id=my_custom_obj__c:{!my_custom_obj__c.Id}
Salesforce アカウント/連絡先画面のボタン
Salesforce の [アカウント (Account)] および [連絡先 (Contact)] 画面で、そのアカウントまたは連絡先にリンクされた JIRA 課題をすべて表示するカスタム ボタンを作成できます。
Salesforce の [アカウント (Account)] 画面で、以下の URL を定義としたボタンを作成します。
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/crm-info?crmtoken=TOKEN&account={!Account.Id}
または
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/crm-info?jira_user=JIRA-USERNAME&pwd=JIRA-PASSWORD&account={!Account.Id}
[連絡先 (Contact)] 画面で、以下の URL を定義としたボタンを作成します。
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/crm-info?crmtoken=TOKEN&contact={!Contact.Id}
または
https://JIRA-HOST/plugins/servlet/lcrm-info?jira_user=JIRA-USERNAME&pwd=JIRA-PASSWORD&contact={!Contact.Id}
crm-info 画面はカスタマイズが可能です。詳細については、「crm-info サーブレットの使用」を参照してください。