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(6.x-ja_JP) Microsoft アプリ登録

(6.x-ja_JP) Microsoft アプリ登録

JIRA と Dynamics CRM 間でデータを共有するには、JIRA 用 CRM プラグインが Microsoft Common Data Service にアクセスできるよう設定する必要があります。これを行うには、CRM プラグインは Microsoft クライアント資格情報付与フローを使用し、CRM プラグインの認証と承認の目的で JIRA サーバーから Microsoft Cloud にネットワーク接続します。

クライアント資格情報付与フローを使用するには、少なくともバージョン 7.2.3 の CRM プラグインを使用している必要があります。

これをセットアップするために必要な通常タスクは以下の 3 点です。

  1. Azure でアプリ登録を行います。
  2. CRM プラグインで必要とされる権限 (ケースの読み取りと書き取り権限など) を持つ Dynamics CRM のアプリケーション ユーザーを作成します。
  3. JIRA で CRM プラグインを設定します。

Active Directory でアプリ登録を行う

最初の手順として、組織の Azure Active Directory でエントリを作成します。この処理を行うと、テナント ID、アプリケーション ID、およびクライアント シークレットが生成されます。これらの 3 つの値、および CRM ユーザーが Dynamics CRM にログインするために使用する URL が CRM プラグインの [初期セットアップ (Initial Setup)] 画面で指定されます。これにより CRM プラグインは Microsoft Cloud で認証できるようになります。

  1. 管理者権限を持つアカウントを使用して portal.azure.com にログインします。
  2. [Active Directory の管理 (Manage Active Directory)] 画面に移動します。
  3. 画面左側の [アプリ登録 (App registrations)] を選択します。
  4. [新規登録 (New registration)] を選択し、必要なフィールドに入力して送信します。
  5. アプリケーション ID およびディレクトリ (テナント) ID が画面に表示されます。後の手順で必要となるため、書き留めておいてください。
  6. 画面左側の [証明書とシークレット (Certificates & Secrets)] を選択します。
  7. [新しいクライアント シークレット (New client secret)] ボタンをクリックし、必要なフィールドに入力します。[追加 (Add)] ボタンをクリックして保存します。クライアント シークレットの値が生成されます。のちの手順で必要となるため、書き留めておいてください。
  8. 画面左側の [API アクセス許可 (API permission)] を選択します。
  9. [アクセス許可を追加 (Add a permission)] ボタンをクリックし、[Dynamics CRM] を選択します。[user_impersonation] チェックボックスを選択し、[アクセス許可を追加 (Add permissions)] ボタンをクリックして保存します。

Dynamics CRM アプリケーション ユーザーを作成して権限を付与する

この時点では、Microsoft Active Directory での認証権限を CRM プラグインに付与しただけであり、さらに Dynamics CRM で操作を実行する権限をプラグインに付与する必要があります。これを行うには、Microsoft Dynamics CRM アプリケーション ユーザー アカウントを作成し、CRM プラグインに実行させたい操作に必要な権限をそのアプリケーション ユーザーに付与します。

注意

Microsoft の UI は常に変化しており、実際の手順はここで示す手順とは異なる場合があります。

このタスクには、アプリケーション ユーザーの作成、そのユーザーのカスタム セキュリティ ロールの作成、およびセキュリティ ロールとアプリケーション ユーザーの関連付けという 3 つの部分から構成されます。

アプリケーション ユーザーの作成

  1. Dynamics CRM に管理者アカウントでログインします。
  2. 上部の 2 つ目のドロップダウン メニューから [設定 (Settings)] > [セキュリティ (Security)] の順に選択し、[ユーザー (Users)] 機能をクリックして現在のユーザーの一覧を画面に表示します。
  3. ユーザー一覧の見出しをクリックし、ユーザーの種類をアプリケーション ユーザーに変更します。
  4. 画面上部の操作バーの [新規 (NEW)] をクリックします。
  5. ユーザー名、フルネーム、およびメインのメール アドレスを必要な値に設定します (フルネームには "CRMPlugin アプリケーション" を使用することをお勧めします)。アプリケーション ID には、上記でアプリ登録を行った際に書き留めたアプリケーション ID を設定します。
  6. 画面上部の操作バーの [保存して閉じる (SAVE & CLOSE)] をクリックします。

カスタム セキュリティ ロールの作成

(Dynamics CRM の管理者アカウントを引き続き使用)

  1. 上部の 2 つ目のドロップダウン メニューから [設定 (Settings)] > [セキュリティ (Security)] の順に選択し、[セキュリティ ロール (Security Roles)] 機能をクリックして現在のセキュリティ ロールの一覧を画面に表示します。
  2. 画面上部の操作バーの [新規 (NEW)] をクリックします。
  3. [詳細 (Details)] タブのロール名に "CRM プラグイン" などの値を使用します。
  4. 残りのタブそれぞれについて、CRM プラグインに必要な権限 (https://docs.microsoft.com/en-us/power-platform/admin/security-roles-privileges) で説明されている権限) を選択します。
    (エンティティ名をクリックすると、そのエンティティのすべての権限に切り替わります。)
    (権限の見出しをクリックすると、全エンティティに対するその権限に切り替わります。)

推奨する権限

タブ権限
コア レコードすべてに対するフル アクセス
マーケティングすべてに対するフル アクセス
販売すべてに対するフル アクセス
サービスすべてに対するフル アクセス
事業管理ユーザーに対する読み取りアクセス

サービス管理

資格に対する読み取りアクセス
カスタマイズエンティティ、フィールド、および関係に対する読み取りアクセス

セキュリティ ロールとアプリケーション ユーザーの関連付け

(Dynamics CRM の管理者アカウントを引き続き使用)

  1. 上部の 2 つ目のドロップダウン メニューから [設定 (Settings)] > [セキュリティ (Security)] の順に選択し、[ユーザー (Users)] 機能をクリックして現在のユーザーの一覧を画面に表示します。
  2. 前の手順で作成したユーザーの名前 (CRMPlugin アプリケーション) を選択します。
  3. 操作バーの [ロールの管理 (MANAGE ROLES)] をクリックし、ポップアップ ダイアログに全ユーザー ロールの一覧を表示します。
  4. 前の手順で作成したカスタム セキュリティ ロール (CRM プラグイン) のボックスにチェックを入れ、[OK] ボタンをクリックします。

JIRA で CRM プラグインを設定する

JIRA 管理者権限を持つアカウントを使用して JIRA にログインします。

  1. 画面の左側でシステムの [アプリの管理 (Manage apps)] 画面に移動し、[CRM セットアップ (CRM SETUP)] セクションの [初期セットアップ (Initial Setup)] を選択します。
  2. CRM プラグインの有効なライセンス キーを指定したことを確認します (ライセンスに関する質問については、sales@goldfingerholdings.com にお問い合わせください)。
  3. [CRM 接続 (CRM Connection)] セクションの [システム (System)] 設定で、[MS Dynamics CRM オンライン (クライアント資格情報) (MS Dynamics CRM Online (client credentials))] を選択します。
  4. Azure でアプリ登録を行った際に受け取ったテナント ID、アプリケーション ID,およびクライアント シークレットの値を入力します。
  5. Dynamics CRM にログインするために CRM ユーザーが使用する URL を入力します。通常、この URL は "https://company-name.crm.dynamics.com" のようになります。

[設定の更新 (Update Settings)] ボタンをクリックします。CRM プラグインが Azure で認証できた場合、"設定が保存されました" というメッセージが表示されます。エラーが発生する場合は、support@goldfingerholdings.com にお問い合わせください。